中禅寺湖 - 岡崎祥久『秒速10センチの越冬』

物語の舞台 - 中禅寺湖(栃木県 日光市)

おれは東照宮は素通りして中禅寺湖のほとりにオートバイを止めた。途中のコンビニで買っておいたパンを昼飯に食った。パンを食ってしまうとおれは湖の水が岸辺に寄せては返すのをぼんやりと眺めた。静かだった。観光船が遠く航跡を曳いて視野を横切った。

ちょうど紅葉見ごろの時期ですかね、中禅寺湖。なので今はちょっと賑わってるのかもしれませんが、普段は「リゾートとして過去栄えたところ」として相応に静かなんでしょう。

観光船は、こういう湖行くとどこでも運行されてますね。カラフルだったり豪華だったり、いかにも「観光客が乗るための船です」みたいな船が走ってます。今どきなぁ・・・とは思いますが、ではそれをどうしたらいいのかは分かりません。

掲載日:2006-10-22
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

中禅寺湖について

中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)は、栃木県日光市の日光国立公園内にある湖。日本の湖沼では25番目の面積規模を有する。


[概要]

中禅寺湖は、約2万年前に男体山の噴火でできた堰止湖である。人造湖を除く広さ4km2以上の湖としては、日本一標高の高い場所にある湖である。また、栃木県最大の湖である。1周は約25kmであり、歩くと9時間ほどかかる距離である。湖のすぐ北には男体山がそびえ、北西には戦場ヶ原が広がる。

中禅寺湖は、現在は観光地として知られるが、日光山を開いたとされる勝道上人が発見したとされる湖であり、かつては神仏への信仰に基づく修行の場として知られていた。湖岸から約100m離れた場所にある上野島には

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