余丁町から舟町へ、砂土原町から袋町へ、神楽坂から鶴巻町へ、深夜の新宿区を確信にみちた忍び足で横切つてゆく不逞の者は誰か、
「駅まで」より。
新宿区の東、神楽坂あたりは古い、なかなか面白い町名が残っていますね。駅で言うと四ツ谷から飯田橋あたり、でもJRと大江戸線の間のどちらからも遠い、微妙なエリアです。砂土原町から袋町、神楽坂への道は、勤め先がそのへん、ってこともありときどき横切ります。
作品は詩集(散文詩集)で、このエリアを舞台にした明確なストーリーという色合いはないのですが、地名の響きが効果を出してます。
掲載日:2009-12-18