JR中央線が御茶ノ水駅から神田駅にむかって、神田川ぞいに、古い煉瓦造りのアーチでできた高架の上を少しずつ右にカーブを切りながら走っていく。で、交通博物館の施設は、この高架下のスペースも、そのまま展示室として利用している。
ラジオ番組のトークセッションというシーンから引用。交通博物館のベテラン学芸員がゲストで、引用部はメインパーソナリティーが説明してる部分。「あさって5月14日で閉館」というタイミングでのセッションです。
これは小説のなかの話ですけども、実際にこの位置にあった交通博物館は2006年5月14日に閉館しています。小説中でその史実がそのまま語られています。現在廃止となっている「万世橋駅」の遺構を使った博物館であって、昔は中央線の始発駅だった。ホームや階段など駅だった頃の構造がいまも残る。最初は「鉄道博物館」という名だったけど、戦後に日本交通公社に運営委託されてから「交通博物館」となった。というようなこと。
この後継施設が、現在大宮にある「鉄道博物館」です。
掲載日:2012-08-11