コーブ - 角田光代『あしたはうんと遠くへいこう』

物語の舞台 - コーブ(アイルランド コーク州)

九月のあたまにダブリンに降り立ち、自転車を用意し、一般道と国道でウィックロウを通過し、ニューロスを過ぎ、ときおり海沿いを走りながら、タイタニック号が最後に寄港したというコーブ港のあたりで、季節は本格的な冬を迎え、これはもう無理だと判断した。

アイルランド南部、コーク州にあるコーブ。かつて「クイーンズ・タウン」と呼ばれた大西洋への玄関であり、タイタニック号最後の寄港地ともなった港町です。

小説中では主人公の女の子が、自転車でアイルランド一周したい、と突然思い立って恋人?を日本において一人飛び出していきます。行動の突飛さということもあるし、小説中としての展開の意味合いみたいなところも含めて、なんだかポカンとしてしまうエピソードです。

掲載日:2009-01-18
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

コーブについて

コーヴ(Cobh, [/koːv/](IPA)、アイルランド語: An Cóbh)は、アイルランドのコーク県の南海岸にある港町である。

1750年に最初に地元でコーヴ (Cove) と呼ばれた。1849年にヴィクトリア女王の訪問を記念してクイーンズタウンと改名され、1922年のアイルランド自由国の誕生でアイルランド語の綴りに近い Cobh に復元された。


[歴史]

アイルランドの大西洋への主要な港の一つであるコーヴは、1848年から1950年の間に北アメリカへ渡った600万人のアイルランド移民のうち250万人を送り出した

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