目指せ日本海! 越後湯めぐり(3)

松之山噴泉

松之山噴泉

鷹の湯からちょっと登ったところで、温泉がガッシュしています。蒸気を立ち上らせながら、90度を超える源泉が数分ごとに噴出しています。これは「鷹の湯」の源泉で、松之山温泉にいくつかあるうちの一つ。温泉街の宿はほとんどこれです、多分。

また、この先には婿投げという祭りで知られる薬師堂があります。雪深い冬、薬師堂の上からその年の新婿を投げ飛ばし、雪に半身埋もれた婿に嫁が掛けより「あなた、大丈夫?」と愛を確かめあう祭りですね。ニュースでたまに見ますが。不動滝という滝もあるし(カメラマンが熱心に狙っていた)、湯浴み後にゆっくり散策するにはいい感じです。

周囲は温泉街とはいってもささいなもので、旅館も土産物屋も数えるほどしかありませんが、その中で「ジャズと蕎麦の店」が独り気を吐いています。ジャズ好きの男が突如蕎麦を打ちはじめた、正直あまり入ってみたいとは思いませんが。

そうそう、松之山温泉には坂口安吾記念館「大棟山美術博物館」というものがあります。「不連続殺人事件」の舞台だとか。でも寄りませんでした。せっかく旅と文学の接点なのに、だからこのサイトはダメなんですね。

松之山温泉凌雲閣

松之山温泉凌雲閣

宿泊したのはここ、凌雲閣というところです。温泉街からはちょっと外れたところにあります。ここは「鏡の湯」という源泉です。多分。ごめんなさい、分かりにくいです、松之山。

昭和初期の建築で、それはそれで味があるのですが、前日に明治期の法師に泊まっている比較では落ちて見えますね。残念なことに。

ここも日本秘湯の会会員宿ですね。

凌雲閣廊下

凌雲閣廊下

ほら、いい感じでしょう? 木造3階建ての建物で、廊下や階段は磨きこまれて赤黒く光ってます。ぎしぎし軋みます。あちこちに「和の風情」が配置されています。

しかしながら・・・。なぜかコンクリート打ちっぱなしの新館があったりするんですよね・・・。小粋な酒処やパーティー会場があったりする。なにかが違う。

凌雲閣浴場

凌雲閣浴場

浴場はこんな感じ。新館にあるんですよ。でも湯はやっぱりよいです。苦いです。熱いです。

7月19日(3日目) 河原の温泉へ

切明温泉河原露天風呂

切明温泉河原露天風呂

3日目は松之山から南下、長野に入って秋山郷は切明温泉です。河原から温泉が自噴してます。河原を掘れば湯が湧くという「手掘り」の露天温泉として有名です。でも現実的には風呂の形に掘ってあるこの湯だまりを利用するのが手っ取り早いみたいですね。

うまく誰もいなくなった所で撮ったんですが、人がいないと温泉には見えないですね・・・。断わって撮らせてもらったほうがよかったかも。

ここは水着を持ってきたほうがいいですね。まず来た時にはおじさんが2人入ってました(海パン着用)。おばさんが2人横にいた。水着を持ってこなかったことを伝えながらふた夫婦と談笑しつつ(つまりは早く帰れといいつつ)、「入ったらええがね。裸なんか見慣れとるけん。サオ2本あったら驚くけどのー」というおばさんジョーク(訛り再現不正確)に苦笑いしつつ、彼らが帰るのを待っていました。

彼らが上がり、写真を撮り、さぁ入るかと半歩踏み出したところで、別の家族がやってきました。夫、妻、小学生の子供。まぁ裸を見られること自体は別に構わないのですが、女性の前でケツを出すのはマナーが悪いと、やっぱり彼らが帰るのを待つことにしたんですが、子供がプールのようにバシャバシャはしゃぎ、帰らない。

さらにおじさん組がやってきて、彼らも入れずに困っている様子。水着を持ってこなかったから誰もいなくなるのを待って入ろうとしてるんですよ、ということを話すと、水着の用意をしてきていたおじさんがしびれを切らし「よし、俺が先陣を切ってあの家族を追い出すから、お前も続け」と言ってくださいました。して、計画通り入ることができました。気づけばこれに便乗したバイク乗りも入ってる。みなで「してやったり」と笑います。ああ、旅はふれあいです。

砂の上から湯が湧き出しているから、座ると熱い。湯に立っているだけで足裏が熱い。なかなかに落ち着かない温泉です。でも、満足です。山奥まで来たかいがあります。

僕のほうは男3人組で来ているのですが、あとの2人は入りませんでした。なにを恥ずかしがっているのだ。後悔すると思うけどなぁ。長々書いてますが、何が言いたいかというと、水着持っていったほうがいいよってことですね。

切明温泉雄川閣露天風呂

雄川閣露天風呂

川の対岸にある宿、雄川閣にも露天風呂があります。混浴ですが、河原の湯よりはずいぶん入りやすいだろうと思います。

続いて切明温泉への途中にある萌木の里へ。ちょうど長野と新潟の県境あたりですね。温泉やコテージ、釣堀などがあります。温泉の写真は次ページへ。