花咲く頃にはまだ早くても岡山(2ページ)

旅行記

2007年3月6日の続き

杉玉さがる智頭宿の町
杉玉さがる智頭宿の町

終点で下車するとそこは鳥取県南東部に位置する智頭。智頭往来の宿場町です。何があるのかもよく知らないんで、駅前の案内所で観光マップをもらいました。マップ見るからに地味。でも次の列車まだまだ来ないからね、することもないし、粉雪の舞うなか興雲寺、諏訪神社、石谷家住宅と街道沿いの保存地区を見て歩きました。

造り酒屋ですかね、軒に杉玉が揺れてます。なぜか杉で作ったフクロウを下げてる軒もあります。人も車も通らない静かな町並みで心細くなってきます。「誰かいますかー?」。

石谷家のきしむ階段
石谷家のきしむ階段

石谷家住宅は古くからの地主の邸宅だったところ。立派な門構えをくぐり、内部見学ができます。林業で栄えた町の邸宅らしく、木の存在感が強い家でした。

よく調べてないんですけど、最近まで人、石谷さん?が住んでたんですかね? 暮らしの匂いがありすぎるんですよ。家って人が住まなくなったとたんにほころび始めるじゃないですか、でもまだ整ってる。お金持ちの親戚の家を探検しているような気分でした。……お金持ちの親戚なんていませんけど。そんなに古い造りじゃないし、まだ住める家ですね。

寒い寒いと言いながら駅に戻って、また列車に乗って岡山県入り。津山で宿泊します。

2007年3月7日(4日目) 津山、城下町散歩

作州城東屋敷。「寅さんロケ地」って
作州城東屋敷。「寅さんロケ地」って

岡山北部の城下町津山。湯原・奥津・湯郷の「美作三湯」といわれる温泉たちへの基点ですけど、温泉へは今回行ってません。いつか行きたい。美作三湯は美人の湯だし、津山も美人が多いとされる町です。ということで美人美人とつぶやきながら町を歩いてみます。どうでしょうかね、それほど高いヒット率かどうかは分からないですけど、まぁ、んー。

町の東側は町並み保存地区になってて、格子戸にナマコ壁の家並みがあります。「寅さん」ロケ地でもあるらしくって、観光マップにはどの通りでどのシーンを撮ったんだよって事細かにガイドされてるんですけど、ひとつひとつ確認して歩くほどの思い入れはなかったりして。ってか、「ここで寅さんやったんだって。きゃーきゃー」って飛び跳ねる世代をターゲットに商売してるようじゃだめなんじゃないの?

桜にはまだ早い津山城跡
桜にはまだ早い津山城跡

「元遊郭であった地区」とかふうんって言いながらとりあえず町の端まで歩いて、戻って。

町の中心は桜の名所として知られる津山城跡です。さすがに花の時期にはまだ遠いんで、寒々しい枝振りが見えるだけ。天守閣がそびえる城でもないんで花がないとすごく寂しいただの公園だったりはします。観光客もいなくってがらんとしてる。

とは言うものの、そびえる石垣は立派なもんだし往時を偲ばせますね。復元展示されてる備中櫓では、江戸期の城下町をCGで再現した映像が流されてる。いや、僕が入ってきたから僕のために流してくれたみたい。畳に寝転がって鑑賞。「もう1巻ありますけど見ます?」「うん?」。

つやま自然のふしぎ館。標本みっちり
つやま自然のふしぎ館。標本みっちり

城跡の麓にある「つやま自然のふしぎ館」は外観からしてB級の匂いを放ってて、「入らない入らない」と一度通り過ぎたんですけど、まぁ急ぐ旅でもねぇなって戻って入館。希少な動物の剥製やら昆虫標本、化石、人体標本まで、ものすごい展示内容。上野の国立科学博物館にも負けてないボリュームでした。「蒐集」ってこういう執念を感じさせてこその言葉だよなと。参りました。

入る前の印象どおり、展示品にはかなりキツいものも多いです。初代館長が自分の臓器提供しちゃうくらいですから。標本のバリエーションはかなりのもんなんで、ネタとしても入って損はないですね。いろいろ覚悟のうえでね。

津山総鎮守、徳守神社
津山総鎮守、徳守神社

昼食のあとは町の西側、お寺が集中するエリアをひとまわりして。津山観光には「B'z稲葉の故郷」というもう一つのモードがありまして……僕もB'z好きではあるんですが、そんなところは見に行きません。生家「イナバ化粧品店」だとか、通ってた津山高校だとか、そんなとこ訪ねるのって何かストーキングちっくじゃないですか?

駅前の喫茶店で列車待ちしながら、撮った写真をノートPCに転送したりSNSにアップしたりなんだこのデジタルライフはって珈琲飲んでたら、店の方が津山城の桜を心配してました。気象庁の開花予想が出たらしくって、今年は早そうなのよねぇって。ご主人が桜のお祭りを手伝ってるかなんかで、鉄砲隊手配してるのにねぇって。イベント日程がずれたりするといろいろと大変ですよね。

勝山雛まつり最終日
勝山雛まつり最終日

姫新線を列車で西に、って路線名で言って伝わってる? 中国勝山で途中下車しました。こちらも城下町で、武家屋敷などがあるんだよな、と歩くと妙に人が多いんです。知らずに来たんですが、町をあげての雛まつりイベントの最終日らしいんですよ。「ひなまつり?」。

町並みの商店や民家がみなそれぞれに趣向を凝らした雛飾りを出してて色鮮やかです。酒屋だったらビールの空き缶で飾ってあったりする創作系から、古めかしい雛人形まで、ひとつひとつ見て歩いて飽きません。バスツアーで来ているような客がたくさん。

これはこれでいいんですが、年に一度の特別な日に来ちゃったな、普段はもっと静かな味があるんだろうけどな、いう残念な想いもちょっとだけ。たぶん、一年で一番人の多いときですよね。

さらに列車に乗って伯備線との交点、新見に出ました。陽が暮れちゃったからビジネスホテルに投宿します。

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