筒井康隆『活劇映画と家族』

書誌情報

  • 活劇映画と家族かつげき えいが と かぞく
    筒井康隆つついやすたか
    2021-07-14
    講談社 講談社現代新書
    家族が、友が、仲間が、歌い、叫び、そして燃えあがる!母親に支配される凶悪なギャングの親分。先頭に立って息子たちを犯罪に導くギャングママ。家族の生活を助けようとして自ら悪の世界に踏み込む男。プロ集団としての疑似家族が歌って楽しむ団欒シーンには世界家族を目指す監督の意志があり、ひたすら面白い映画を創ろうとした、よき時代のスタアたちによる家族愛は、われわれを映像の世界に引きずり込んでやまない。小説界の巨人が名作映画の魅力と家族の「悪」、疑似家族の絆などを絶妙な筆致で描き尽くす。「家族とは何か」を問う巨匠の力作は必読の書である!

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