いしいしんじ『ある一日』

書誌情報

  • ある一日ある いちにち
    いしいしんじいしいしんじ
    2014-07-29
    新潮社 新潮文庫
    「予定日まで来たいうのは、お祝い事や」。にぎやかな錦市場のアーケードを、慎二と園子は、お祝いの夕食にと、はもを探して歩いた。五年前には、五ヶ月でお腹の赤ちゃんの心音が聞こえなくなったことがある。今回は、十ヶ月をかけて隆起する火山のようにふくらんでいった園子の腹。慎二と迎えたその瞬間、園子に大波が打ち寄せたー。新たな「いのち」の誕生。その奇蹟を描く物語。織田作之助賞受賞作。

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