篠原一『アイリ-ン』

書誌情報

  • アイリ-ンあいり-ん
    篠原一しのはらはじめ
    2001-09
    作品社
    都内のマンションの一室に住む占い師、藤尾雛姫のもとに、変わった来客が相次いでいた。彼らには一様に雛姫が占いをするときの「アイリーン」という名を知ってやってきたと言い、しかし自分の探している「アイリーン」は雛姫ではないという。彼らに優しい言葉をかけ、癒したという謎の女性「アイリーン」を見つけ出す事を何人かの客から求められ、そのうちの一人に再び「アイリーン」と出会える可能性を見出した時、雛姫はもう一人の「アイリーン」を探すことを決意する。雛姫の両親はすでに他界し、残された姉との家族関係も崩壊していた。雛姫は「アイリーン」を探しながら、最も癒される必要を感じているのは自分自身なのだということに気付き始める。そして、とあるホテルのティーサロンで「アイリーン」との出会いの時はやってきた。

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