本谷有希子
本谷有希子プロフィール&ガイド
本谷有希子(もとやゆきこ)―1979年生まれ(44歳)。石川県松任市(現・白山市)出身。劇作家、小説家。
「劇団、本谷有希子」主宰。
2007年『遭難、』で第10回鶴屋南北戯曲賞、2009年『幸せ最高ありがとうマジで!』で第53回岸田國士戯曲賞、2011年『ぬるい毒』で第33回野間文芸新人賞、2013年『嵐のピクニック』で第7回大江健三郎賞、2014年『自分を好きになる方法』で第27回三島由紀夫賞、2016年「異類婚姻譚」で第154回芥川賞受賞。
なんか奇抜な精神の女の人が出てくる作品が多いです。
本谷有希子おすすめ本ベスト3
-
躁鬱な女の子の一人称で、世界との接点を拒絶しながら、丸ごと受容されることを求めてる痛々しい小説。どんづまりで出てくる感情それは愛だ、とは誘導的だけれど、波が止まってみえる一瞬という世界は確かに見える。文学(小説)
-
ぎりぎりと心が軋む音がする。私は特別な人間だ(女優だ)という妄信だけが狂気から身を守っている姉は、その絶望の深さに震えるとしてもまだ理解のうち。それより妹の脈絡ない暗闇のほうが怖いよ。戯曲の小説化作品。文学(小説)
-
都会(の男)への憧れやら劣等感やらで読者を不快にさせる技法が際立つ。「自分がいまどれくらい、心とまったく別の動きができるのか確かめた」とかタイトルもだけど、主題を高らかに語る点に功罪あるが、功と取った。文学(小説)
本谷有希子レビュー一覧(12冊)
-
都会(の男)への憧れやら劣等感やらで読者を不快にさせる技法が際立つ。「自分がいまどれくらい、心とまったく別の動きができるのか確かめた」とかタイトルもだけど、主題を高らかに語る点に功罪あるが、功と取った。文学(小説)
-
登場人物は女性ばかり、そんで全員心壊れてるんで強烈な場面が続く戯曲。孔雀…。救いも用意せず、出口も間違ってる、本谷作品のなかでもかなり黒い部類。主人公には感情移入できそうなだけなおさらタチが悪いよね。文学(戯曲)