沢野ひとし

沢野ひとしプロフィール&ガイド

沢野ひとし(さわのひとし)―1944年生まれ(79歳)。愛知県名古屋市出身。イラストレーター、エッセイスト。

児童書の出版社に勤務した後、独立。イラストレーターとして活躍。

1991年「猫舐祭」「とかげ」ほかで第22回講談社出版文化賞(さしえ賞)受章。

怪しく意味不明な画風と、青春小説風な画風を使い分けます(どちらの評価も高い)。椎名誠とは少年時代からの友人で、のちに『本の雑誌』イラストレーターとして参画することになります。仲間との対談集がいろいろ出ているほか、趣味の登山や、もちろんイラストがらみも。彼の人となりを知りたいなら、椎名誠の私小説を読むのが一番だったりします。

関連作家・似てるかも作家:椎名誠 東海林さだお 月山もも 唯川恵 太田和彦 森まゆみ 石丸謙二郎 目黒考二 木村晋介 西野淑子

沢野ひとしおすすめ本ベスト

  1. 『沢野絵の謎』表紙
    発作的座談会番外編。沢野の絵を取り上げ、喧喧諤諤の大議論。この絵はどんな意味があるんだ?と激しく詰め寄る三人に、いや意味なんてないよ。と抗弁する奇才。本の雑誌での四コマ広告シリーズも解読・解説される。
    文学(エッセイ)

沢野ひとしレビュー一覧(9冊)

  1. 『帰ってきちゃった発作的座談会』表紙
    「老化でもう面白いこと話せません」という宣言が潔い座談会。しかも半分は既刊本からの再録なので明確にこれがファイナル。でも全部読んだ僕からしてもくだらなさすぎて(褒め言葉)過去の忘れてる。楽しい読み物よ。
    文学(エッセイ)
  2. 『新・これもおとこのじんせいだ!』表紙
    おとこ達がテーマごとに語らうリレーエッセイ。「叶わなかった夢」なんて哀愁系テーマが寄る年波を感じさせて。起承転結のはっきりした文章見本のような目黒考二に、勢いで押すかなざわいっせいとか個性派テクスト。
    文学(エッセイ)

沢野ひとしの新刊・近刊

  • 片岡義男/川西蘭/銀色夏生/ほか『シティポップ短篇集』表紙
    片岡義男/川西蘭/銀色夏生/ほか
    2024-04-10
    田畑書店
    シティポップが生まれた80年代、同時代の日本の「文学」は何をしていたのだろう? 世界のファンがSNSで甦らせたポップ音楽の背後には、同じ時代...
  • 沢野ひとし『ジジイの文房具』表紙
    沢野ひとし
    2024-03-26
    集英社クリエイティブ 「ジジイ」シリーズ
    身の周りの文房具を手にして思いを綴りたくなるイラストエッセイ18編&15のコラム。
  • 沢野ひとし『ジジイの台所(だいどこ)』表紙
    沢野ひとし
    2022-11-25
    集英社 (発売)
    台所で過ごす時間が、かけがえのないものになる。イラストエッセイ17編&19のコラム。