鈴木清剛

鈴木清剛プロフィール&ガイド

鈴木清剛(すずきせいごう)―1970年生まれ(53歳)。神奈川県出身。小説家。

コム デ ギャルソン企画生産部なんて変わった経歴をもつ。

1997年『ラジオデイズ』で第34回文藝賞、1999年『ロックンロールミシン』で第12回三島由紀夫賞受賞。

いまどきの青春像のありかたはこんな感じなんだろうな多分、というような作品を書く。そんな気分先行の作家。いや、褒めことばとしてですが。青春小説として非常にさわやかな『ロックンロールミシン』をまず読んでみるべし。「おおすげぇ!」と唸るような作品はまだないので、どこまで行けるか?ってとこですね。

鈴木清剛おすすめ本ベスト

  1. 『ロックンロールミシン』表紙
    インディーズブランドでビックになる友人の夢に感化されてゆくサラリーマン崩れの主人公。終わりと始まりとがミシンのリズムで鳴っている。若さへの甘えも感傷で流してしまえば青春の一ページ、という策略的うまさ。
    文学(小説)

鈴木清剛レビュー一覧(7冊)

  1. 『バンビの剥製』表紙
    姉との暮らし、恋人との関係、将来を考えることを回避して、ハテ?とか言ってりゃ気楽な無気力世代。そんな若者をありのまま描こうというテーマは分かるが文体までユルくしなくても。バンビの剥製が暗喩なのかも謎。
    文学(小説)
  2. 『スピログラフ』表紙
    幼馴染である男女三人の関係が壊れてゆくさま。それはヒロインの病のせいかもしれないし、それぞれが望みどおりの場所に辿りついただけかもしれない。特命業務で浮かれるより他にあるだろと、哀しい気持ちにはなる。
    文学(小説)

鈴木清剛の新刊・近刊

  • 鈴木清剛『ワークソング』表紙
    鈴木清剛
    2011-09
    小学館 小学館文庫
    主人公の秋邦は元バンドマン。零細ネジ工場『銀熊工業』の四代目を継いだが、景気の悪化で倒産の危機に。シングルマザーの妹はるか、極度の人間嫌いで...
  • 鈴木清剛『ロックンロールミシン2009(にせんきゅう)』表紙
    鈴木清剛
    2009-01-13
    小学館 小学館文庫
    社会人三年目の賢司は変わりばえのしない仕事に燃え尽きぎみ。彼女もいて傍目には悪くない生活に見えたが…。フリーターをしていた高校時代の友人・凌...
  • 鈴木清剛『ワークソング』表紙
    鈴木清剛
    2008-07-05
    小学館
    金もやる気も夢もない、へなちょこ社長-秋邦、華麗なる男遍歴、夜遊び命のシングルマザー-ハルカ、助平だけど憎めない、すばらしき自由人-鷲尾のお...