藤沢周『焦痕』レビュー

書誌情報

藤沢周『焦痕』表紙
焦痕しょうこん
2005/02
NDC:913 | 文学>日本文学>小説 物語
目次:焦痕 / 腹が痛い / 素描 (ほか)

レビュー

すれ違う他人に次々カメラが渡されていく連作短編だが全部同じ人間に見える。誰だって焦げた執着を抱えて鏡に唾吐いてるからな。円環にすることで出口さえ奪う非情さで「持て余された自分」の向き先を教えてくれる。
読了:2005/02/27

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