中村航『ぐるぐるまわるすべり台』レビュー

書誌情報

中村航『ぐるぐるまわるすべり台』表紙
ぐるぐるまわるすべり台ぐるぐるまわるすべりだい
2004/06
NDC:913 | 文学>日本文学>小説 物語
目次:ぐるぐるまわるすべり台 / 月に吠える

レビュー

バンドやろうぜ。「ヘルター・スケルター」なんてどの世代の読者にどう反応してほしいのか微妙な曲をテーマに、白さが輝く青春劇。行くんなら行けよと焦れるのだがこの外し方も嫌いじゃない。若さを懐かしむような。
読了:2006/10/29

長めの感想

中村航『ぐるぐるまわるすべり台』。単行本当時オススメもされてちょっと手に取りかけてたのですが、文庫をようやく読みました。

この作品が芥川賞候補になったのはあの綿矢&金原の回で、候補作なんて誰の口に上るヒマもなかった状況ではありますが、ぐるぐるしてるタイトルとともに記憶には残っていて。しばらく後に中村文則『土の中の子供』が受賞したときに、あ、ぐるぐるまわるの人、芥川賞取れたんだー。としばらく間違いに気づきませんでした。

そんな『ぐるぐるまわるすべり台』。可もなく不可もなく・・・だったのですが、世の評をみるに、『リレキショ』のほうが良いという説もあるのでそちらも読んでみましょう。

作中、バンド名の候補として出てくる「狛犬」ですが、中村航公式サイトのプロフィールを見ると、「狛犬」、実際に結成しちゃったみたいですね。どんな音を鳴らしてるんでしょうか。

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