夢の九州一周 第二部

旅行記

行程

1995-08-20
大分―竹田―阿蘇―南阿蘇―熊本―三角―熊本
1995-08-21
熊本―八代
1995-08-22
八代―薩摩川内―指宿―枕崎―鹿児島
1995-08-23
鹿児島―宮崎
1995-08-24
宮崎―日南―志布志
1995-08-25
志布志―飫肥―青島―新富―延岡―大分
1995-08-26
大分―宇佐―別府―小倉―三原
1995-08-27
三原―姫路―長浜―福井―七尾

二週間かけて九州をひとまわりする野宿旅。青春18切符を2セットで。後半を記載した第二部です。

1995年8月20日(8日目) ああ阿蘇よ

竹田にいたサワガニ
竹田にいたサワガニ

大分から豊肥本線に乗って阿蘇・熊本方面へ。昨日は鳥栖から大分へ九州を横断しましたが、すぐ南の路線で大分から熊本へまた逆に横断することになります。

途中、竹田で下車。城下町として、また「荒城の月」の舞台として知られるところです。が、「荒城の月」の舞台たる岡城へは遠かったので行きませんでした。竹田最古の建築物、愛染堂だけ見て帰ります。

阿蘇では、火口のほうへ行こうと思い、バス乗り場どこかなと探してるうちに、ちょうど出発のバスを1本見送ってしまいました。次は1時間後です。じゃあ昼飯でも食べながら待とうとそばの食堂へ入ります。「ラーメン下さい」と言うと、茶の間でテレビを見ていた婆さんが「ラーメンは今、切れてるんです」なんて。この段階でこれはまずいと引き返すべきだったのですけど、「うどん、ちゃんぽんならあります」というのでちゃんぽんを注文。これがなかなか出てこない。やっと出てきたら、予想通りというべきか、なかなかに貧相なもので、食べているうちに次のバス時間を過ぎてしまいました。どうしようかと駅で座っていると蝿がわんわん飛びかっていて肩にとまったりして、だんだんしょんぼりした気持ちに、もういいやと火口行きはやめて、下田の温泉を目指すことにしました。

南阿蘇鉄道では車掌がガイドしてくれます。噂には聞いていたのですが、「右手に見えますのが……」って観光案内してくれる。鉄橋では速度を落とし「この橋は高さが60メートルありまして……」とか。おもしろいです。

で、着きました。南阿蘇になる阿蘇下田城ふれあい温泉駅。駅構内に温泉があります。ここはよかったですよ。誰もいない貸切状態でのんびりと湯に浸かれました。阿蘇でしょんぼりした気分になってたのが、温泉の効能で消えて行きます。風呂上がりは隣の休憩所で高校野球を見ながら休む。興味もないくせに試合終了まで見届けてしまいました。

熊本市街へ出て夕食、駅前散策。駅ビルは最近できたのでしょうか、ピカピカしています。さわやかでいい感じです。次は天草へ行こうと思っていたのですが、財布を覗いてやめることにします。でも、鉄道好きとしては三角まで行ってみよう。三角駅前に巻貝型のフェリー券売り場があって、展望台にもなっているので登ってみる。いいなあ、港町って感じがします。頂上には当然のようにカップルが座っていて。海が、星が、見えるスポットだけに当然、当然。再び熊本へ戻り、眠る場所を探して歩いているうちに道に迷ってしまい、1時間くらい「ここはどこだろう?」とさまよい歩いて、ようやく駅前に戻れました。バス停ベンチで眠る。

1995年8月21日(9日目) 熊本市内で昼寝日

天気予報では降水確率0パーセントのはずだったのに昼前、雨が降り出して、水前寺公園で昼寝していたのを起こされました。軒下で雨をやり過ごしたのち、疲れた体を引きずりながら公園をまわる。

熊本城へ行ってみました。バスガイドの団体が研修で来ていて、みんなで声を合わせて「この像は……」とやっている。城はなかなかかっこいい。石垣のラインが絶妙だ、と思いました。城内へ入ると冷房完備の近代的な城なのですが、あまり近代化はしないようがいいですよね。そういう意味では櫓はリアルな建造物でした。

あとはデパートのソファーに座って本を読んでいました。足が痛くて歩けない状態だったので。

夜は八代へ出てみる。オウム麻原の故郷です。コンビニとガソリンスタンドがつながった店で、買ったパンを食べながら座っていました。夜中、人はだれもいない店内。店の従業員が外からガラス越しにこちらの様子をちらちらうかがっているのが分かります。いちゃだめなのかな? 結局朝4時過ぎまで座っていて(届いた朝刊を読んだりしながら)、クーラーで寒くなってきたので外に出ます。駅前のベンチで少し横になって仮眠。

1995年8月22日(10日目) この辺りから乱れ始める夜の生活

竹田にいたサワガニ
竹田にいたサワガニ

朝、駅のトイレで顔を洗っていたところ、警官に職務質問されました。学生証を提示するも、「どこで寝たの」と疑わしそうな目。「前のベンチで寝ました。宿泊代を浮かそうと」と別にやましいところはないので正直に答えるのみです。あるいは昨夜のコンビニの方が「怪しいやつがいる」と通報したのかもしれません。逃亡するオウム信者と思われたのかもしれません、聖地・八代ですし。でも、最後には「わしも若い頃に、北海道に無銭旅行したことがあってな、……」と笑顔になってくれました。よかった。

列車で南下、薩摩川内で下車したのですが、ただコンビニで週刊少年ジャンプを立ち読みしただけです。

そして鹿児島から指宿枕崎線に乗り換え、指宿へ。池田湖へイッシーを見に行こうと思っていたのですが、1日3本しかないバスはまったく使えないということに気づかされます。砂蒸し風呂でも行く? それもいやだしなぁ、と海沿いをてくてく歩いてコインランドリ-、そして温泉銭湯。温泉銭湯は、番台に誰もいなくて勝手に入ってしまいました。出るときに払おうと思ったらやっぱりいなくて、迷ったけど番台に小銭そのまま置いてきました。

指宿そば、山川で列車待ち下車。海に赤いクラゲがいっぱい浮いています。名前わかりませんが、大小様々で刺されると一週間くらい腫れそうな感じ。山川からの下り列車は高校生占拠率が9割を超える騒がしい列車でした。君たちですか、駅名ボードにいたずらをしたのは。大山駅の<やまかわ/にしおおやま>ってのを<やほがね/にじのおづま>に上手く削ったり書き足したり……(伝わるかなぁ)。アホかお前らは。「虹のオヅマ」って何ですか、宇宙で行う核実験をUFOが妨害する作戦名ですか。JR最南端の駅である「にじのおづま」は畑の中の無人駅でした。「薩摩富士」開聞岳をバックに優美なところ。終点の枕崎も無人駅で、食堂に入って飯を食ったらもうすることもない。

鹿児島へ帰り、公園で眠る。実は翌朝、大変な事件に巻き込まれるのですが、それは次ページです。

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