長島アンパンマンと東山動物園、2歳児連れ

行程

[愛知・三重/長島、名古屋、東山公園] 名古屋を起点に、三重長島のアンパンマンミュージアムから名古屋市東部の東山動物園など、2歳の子供を喜ばすための旅です。たいそうお喜びいただきました。
「長島アンパンマンと東山動物園、2歳児連れ」地図
2011-11-25
東京―名古屋―長島―名古屋
2011-11-26
名古屋―長島―名古屋
2011-11-27
名古屋―東山公園―名古屋―東京

旅行記

2011-11-25(1日目/金曜日)
噂のなばなの里に行ってみた

山本屋本店の味噌煮込うどん(たべかけ)
山本屋本店の味噌煮込うどん(たべかけ)

昨年は鎌倉~湯河原だったんだけど今年はどこにしようか、とすでに「毎年恒例イベント」感のある娘の誕生日旅行。2歳になる娘を連れて今年は名古屋に行ってきました。なんか気分的に西?というのと、あんまり移動時間が長くないほうがまだいいねというので旅先探してて、名古屋(正確に言うと三重県)にあるアンパンマンミュージアムを見出したのでした。アンパンマン大好きっ娘なので。

そんなわけで名古屋。朝ウチを出てきてお昼に名古屋、新幹線を降りるころに娘が昼寝に入っていたのでしばらくエスカ地下街をぶらついて時間を潰した後、その一角にある味噌煮込うどんの山本屋本店で昼食。名店です。やや柔らかめに作ってくれとオーダーしたのですが、カラいし硬いしで娘は食べないかな?と思ったんだけど食べました。うまうま。食べ始めてから「あ、写真!」と気づいた途中の写真をアップしておきます。

食後、名古屋駅直結のタカシマヤで、オムツ替えルームを見に行きました。多めには持ってきてるけどオムツ無くなったらここの自販機で買えるねという確認を。駅周辺のコンビニやドラッグストアに「オムツ置いてます?」と妻が事前に電話してて、どこにもなかったという話。宿泊は同じビルにある名古屋マリオットアソシアホテル。「ホテルのフロントに聞くのが一番早いんじゃね? マリオット様だったらホテルマンが買いに走ってくれるだろ」などと適当なことを言ってたのですが、結局フロントには聞かずじまいでした(オムツ足りた)。

なばなの里「光の回廊」。どう撮っても人波が写る
なばなの里「光の回廊」。どう撮っても人波が写る

ひとまずホテルにチェックインし荷物置きした後、初日のメインイベントはなばなの里のイルミネーションです。名古屋から近鉄で20分、長島駅まで。長島駅からバスがあります。今シーズンから長島駅発着になったらしいですね。うっかり昨年の情報で予定を考えてたときには桑名駅からのバスだと思ってたので、事前に気づいてよかったです。

「なばなの里のイルミネーション」といってどのくらいの人がピンと来るのか分かりませんが、会社でやってるWebサイトで「イルミネーションフォトコンテスト」なんてものを何年もやってて、最優秀作品候補になばなイルミが入ってない年がない、毎年すごい写真が集まるイルミネーションなんです。最終的には「これはカメラマンがスゴイのではなく、なばながスゴイのだ」と気づいて割り引いて評価するようになった(なんてことこんなところで言っていいのか分かりませんが)、そういうので頭に残ってるスポットなんですね。正体としては植物園で、普段はお年寄りが集まる観光地、ですが、イルミの季節は一変。一度は行ってみたいと思ってたのを今回果たしたわけです。

着いたのは16時半ころで、イルミネーション点灯は17時から。スタートダッシュしたい人たちがすでに行列を作ってます。こりゃだめだと先に園内の食事処で早めの夕食にしまして、食べ終わって出たらもう陽は落ち、イルミの世界。いやー、噂に違わずすごいですね。教会を遠景にした水上イルミネーションもキレイでしたし、「光の回廊」がとくかく圧巻。光のなかを進むトンネル、しかもひとつひとつが小さな花を象った明かりなんですね。それが120万個、200メートルも並ぶこの煌びやかさ。繊細にして豪快。そりゃ節電しろって批判もされますよ(違)。娘も「きれいねー」と言ってました。言わせました。土日の混雑ぶりが凶悪と聞いてたので金曜夜にしたのですが、それでも人いっぱい。しかもこの光の回廊はメイン展示じゃなくてメイン展示へのゲートだという。

日本の四季(夏)。涼やか
日本の四季(夏)。涼やか

メイン展示は毎年趣向が変わって、今年は「日本の四季」をテーマにした展示。一本桜が満開になって散り、緑が萌えたかと思えば花火まで上がっていて、それが紅葉で真っ赤に染まり、静かに雪景色に変わっていくという、なぜかラテン系の音楽に乗せて光が刻々と変わっていくイルミでした。動きがある分、写真に撮りにくいというかキメどころの見えにくいのが難かなと思いましたけど、広い空間に奥行きのある舞台芸術で新鮮なものでした。

東北のイメージ風景としてのエドヒガン一本桜を中心に据えることで、東北へのエールを送ってるんですってね。帰ってから知りました。そういえばそんな祈りが伝わってきたな(適当)。寒くなってきたので長居せず名古屋、ホテルへ帰ります。

ホテル、マリオットアソシアは周辺では最高クラスのホテルですけども、初めて泊まりました。いやお金持ちだと言ってるわけじゃなくて。小さい子連れだと駅直結の至便がいいんですよね。ダブルベッドルームで、娘が落ちないように両脇から親が挟んで寝る態勢。今回はここで2泊します。いいホテルでした。

2011-11-26(2日目/土曜日)
長島はアンパンマンと遊園地

名古屋アンパンマンミュージアム。乗れない観覧車がお出迎え
名古屋アンパンマンミュージアム。乗れない観覧車がお出迎え

2日目はいよいよアンパンマンミュージアムへ。近鉄に乗って桑名下車、バスは混んでたのでタクシーで。先のなばなの里のさらに南、長島はナガシマリゾートにあります。ナガシマリゾートは遊園地、温泉、ホテル、アウトレットパークなどが集まったところで、なばなの里もナガシマリゾートの運営。アンパンマンミュージアムはナガシマリゾートエリア内にありながら、ここだけ別運営という感じなんですけども。最初は宿泊もナガシマでと考えたのですが、高すぎたのでやめました。名古屋駅から40分ほどと遠くないですしね。

アンパンマンミュージアムは横浜と仙台にもあって、自宅から横浜のミュージアムへは30分ほどで行けることもあり、何回か訪問済み。でも横浜のと仙台のは「横浜(仙台)アンパンマンこどもミュージアム&モール」という正式名称なのに対し、こちらは「名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク」、「モール」対「パーク」と分かりやすく設計が違っています。広めのパークエリアに、遊びがあちこちにあります。横浜ではミュージアムの建物内にある遊具がパークへ撒かれている感じ。充実度という点では「あれ?結局同じくらい?」なんですが、屋外に広がるというだけで開放感が違います。

ミュージアム内。すべり台はすべらず
ミュージアム内。すべり台はすべらず

娘は当然大興奮。「れーぱんまん(カレーパンマン)! うーぱんまん(しょくぱんまん)! ちーず! あ、きんちゃん(ドキンちゃん)!」とお気に入りのキャラクターを見つけては走りまわって遊びます。人を押しのけてまで遊具確保するずうずうしさが(まだ)ない、優しい子という名の内弁慶なので、競り負けて寂しい想いをしたりしてます。アンパンマン号に乗りたいのに遠慮したりとか。

ミュージアム内はそれほど広くなくて、でも娘はジオラマとかおもちゃとか名前も分からないゲームとか何度も行ったり戻ったりして遊ぶのでしばらく過ごせます。アンパンマンとばいきんまんの大きなゴムボールを投げて遊べるエリア、横浜にもありますが、こちらのほうが広いですね。ボール遊びも最近好きなので「ぽーん」つって投げ合って遊びました。

アンパンマンショー。しょくぱんまん大変
アンパンマンショー。しょくぱんまん大変

それにしてもいい天気。レストランが大行列だったのでテイクアウトを買って外に座って食べてたら、アンパンマンショーが始まりました。わ。ここが舞台になるのか。クリスマス仕様で、サンタになったアンパンマンたち(ばいきんまんはトナカイ)が歌い踊ります。短めキュロットに生足のお姉さん×4も飛び跳ねててお父さん方も釘付け。ショーのことをわかっておらず、ゴハンのためにとあいたベンチを急いで陣取った場所だったので舞台の斜め後ろというところだったのですが、リアルれーぱんまんに娘は喜び、私も10分もビデオカメラを回してしまって今回の旅での最も長いビデオになりました。

被り物でのダンスは大変ですね。しょくぱんまんなんて頭傾けたら落ちそう。しょくぱんまんが大変!と言ったら「うーぱんまん、たいへん、ねー」と口真似。以後しばらくテレビアニメでしょくぱんまんが出てくるたびに「うーぱんまんたいへん」と口走ることになりますが、それはまた後日のお話。

ショップでぬいぐるみなぞを買って、アンパンマンミュージアムを後にします。続いてスパーランドへ。

ナガシマスパーランドのジャンボバイキング。乗ってません
ナガシマスパーランドのジャンボバイキング。乗ってません

アンパンミュージアムを出て、隣接するナガシマスパーランドへ。ナガシマリゾート内の遊園地で、東京ディズニーランドに次ぐ国内2番目に広い敷地面積をもつテーマパーク。ギネスブックにも載った世界最大級のジェットコースターを含む、西日本有数の絶叫マシンの宝庫。以上ウィキペディアからの事後知識。2歳児は絶叫マシンにはもちろん乗れないので、そんなエリアは目も向けず、子供向けアトラクションが集まるキッズタウンへ直行です。

キッズタウンはわれわれと同じようにアンパンマンから流れてきた家族が多く、みんなアンパンマンの買い物袋とかグッズとか持ってる。アトラクションは子供向けと言っても「3歳以上」ばかりですが、それ以下でも親が同伴すれば遊べます。さぁどれから乗る?と思ったら娘お昼寝の時間。

こども自動車がお気に入り
こども自動車がお気に入り

ソフトクリームをつまみに生ビール飲んでるうちに起きたので、では、きかんしゃトーマスのミニ列車から。後ろで支える親は尻もはまらないくらい小さな列車、真剣顔&へっぴり腰で乗車。続いてゾウの乗り物に乗って、上下に浮かびながら回転するやつ(アトラクションの説明って難しいね)。こちらも緊張してるのかリアクション薄め。

好評だったのが100円(一部200円)で動く電動のミニ自動車。デパートの屋上感というか、並ぶアトラクションのなかではいわば一番ショボいのですが、お気に入り。運転はもちろん親がやるんですけども、何度も「もっかいのる」って乗りました。キティ、アンパンマンからパトカー、バイクなどもあります。なんか懐かしい風景だなぁ。

ウォーターショット。狙うのは私、発射は娘
ウォーターショット。狙うのは私、発射は娘

わりといろいろ行けそうね。って、動いていく乗り物に乗って、水鉄砲で的を狙う「ウォーターショット」。的のクジラに水鉄砲当てたらピョッて潮吹いたりね、そういうやつです。最初は娘を膝に乗せて私が操縦してたんですが、「やるー」と言うので席譲ってやらせたら上手い。ハンドルにある水鉄砲を出すボタンをタイミングよく押してる。すごいじゃないか。

そうこうするうちにもう夕方。アンパンマンミュージアムとスパーランドを両方行こうと思ったら丸一日あっても足りないですね。やっぱりナガシマ泊のほうが便利なんでしょうか。じゃこれで最後、ってゴンドラに乗って園内一周して、名残り惜しくも名古屋への帰路に。

矢場とんのわらじとんかつ(たべかけ)
矢場とんのわらじとんかつ(たべかけ)

夕食は名古屋、駅地下街エスカの矢場とんでみそかつ。まぁ娘は食べられないだろうけど、私が食べたかったので……。少し並んでて待ち。並びつつ、昨日の味噌煮込みうどんは最初に写真を撮り忘れたので、今回は忘れずに撮ってから食べよう、と家人と言い合う。ロースかつが2枚乗ったわらじとんかつを注文しました。みそかつうまーい。1枚目を食べ終わって2枚目に入ったところで「あっ写真撮ってない!」と叫んでまた途中で撮影。学習能力ないのか。

娘はやっぱり食べられないので、ごはんと味噌汁だけに。それじゃ可哀想だと豚汁頼んでたんだけどそれもいらんと食べない。もうちょっといろいろ食べてくれるといいんだけどな。

バースデーケーキ。親が二人で食べるには大きめ
バースデーケーキ。親が二人で食べるには大きめ

食後にタカシマヤ地下、フードフロアのケーキ店でバースデーケーキを購入。予約しておいたんです。娘のオムツからケーキ店に似つかわしくない匂いがするので店内に入れないようにしながら。

ホテルへ戻って、(もちろん先にオムツを替えて、)ろうそくを2本立てて、ハッピーバースディトゥーユー。アンパンマンショップで買ったぬいぐるみ渡したりとか。手でちぎり食おうという私にマテと言い、「ケーキ切りたいのでナイフとフォークお借りすることってできます?」と妻がフロントに聞いたらすぐに持ってきてくれました。さすがハイクラスホテル。

ケーキ、食べるかな?と思ったらまったく食べなくて、親が全部いただきました。もちろん「誕生日」がなんなのかというか今日がなんの日かも分からない2歳バースデーです。

2011-11-27(3日目/日曜日)
男前さんのいる東山動物園

ほら、キリンさんだよ
ほら、キリンさんだよ

最終日。余分な荷物を宅急便で自宅に送りつつ、ホテルをチェックアウト。東山動植物園へ向かいます。名古屋市東部の東山公園にあり、名古屋駅から地下鉄で20分ほど。動物園に植物園、遊園地もある。もとより植物園は行かず動物園エリアのみで制限時間かなと思ってましたが、それでも広いですね。充実してます。年間入場者数としても日本でトップクラス。

娘を動物園に連れてくること自体は初めてじゃないです。でも一定程度動物に興味を持ち始めてて、絵本など見ながら「きりんしゃん、ぞうしゃん」など呼び分け指させるようになった、よい頃合い。しかしながら実際の動物を前にして、「ほら、キリンさんだよ」ってもニコリともせずノーリアクション。怖いのか。想像よりも大きいしね、たぶん。

コアラってばアクティブ
コアラってばアクティブ

コアラもいます。かなりアクティブに動きまわってました。コアラというと、「どこにいるの? あ、あそこで寝てるね」ってほぼ寝てるものなんだと思うんですが、なにしろ1日に18時間寝る動物らしいしね、今回はたまたまか、元気に活動中。木々を軽快に歩いてってガラスに近づいてきたりサービス心旺盛。みんなビデオ回してたりします。

「フラッシュ撮影ダメ!ゼッタイ!」って書いてあるのに、フラッシュ焚いちゃった人がいて、見張りの方にすごい勢いで怒られていました。なにしろ日本で最初にコアラを公開した動物園で、日本で最初にコアラの繁殖に成功した動物園でもあるんですから。そらコアラについてはうるさいよ。

男前さんいらっしゃい
男前さんいらっしゃい

猿類はすべて「アイアイ」と呼ぶ娘です。アイアイたちは北エリアにいます。おっきなアイアイ。カメラを構えたら目線くれまして、非常に男前に撮れましたので掲出しておきます。映画スターのようです。「俺の出番かい? まかしとけよ」。いや、わかんない、女性だったらごめんなさい……。

ほか娘が喜んだ動物は、まずペンギン。王様ペンギンが中央で胸張ってて、周りにフンボルトペンギンが群れるの図。「ぱぱちち」って呼びます。NHK番組でペンギンが出てくるダンス(歌)にそんなフレーズがあってそういう覚え方してます。

あとはアシカ。ずーっと空を見上げてるアシカがいて、「ぶーん、ないねー?(飛行機飛んでないね?)」「飛行機探してるのね?」「だねー」という興味の示し方。いや飛行機を探してるわけじゃないと思いますけど。

メリーゴーランドから父に手を振る
メリーゴーランドから父に手を振る

動物園北エリアにはミニ遊園地もありまして、子供向けの乗り物がいっぱいです。あ、なんか昨日と被ってる。ナガシマと比べると、こちらのほうが古びてて、場末感があります。でも娘は昨日より乗り物に慣れた感じなのか、喜んでます。初メリーゴーランド。手を振る余裕も。観覧車でも飛び跳ねて揺らすくらいには余裕。

その後、そばにあった食堂で昼食。きしめん。場末(ry

ちなみに2歳以上が有料というアトラクションが多かったのですが、聞かれたら「2歳です」と答えて支払い、聞かれなかったらそのまま乗りました。嘘はついてない、スタッフが2歳未満だと勝手に想像しただけです。ね。

スカイタワー。未来的デザイン
スカイタワー。未来的デザイン

食後にまた乗り物いくつか乗ったあと、公園内の一角にある東山スカイタワーへ。動植物園とは運営が分かれてて、一度動物園を出てタワーへ、その後動物園へ再入場することになります。

展望施設なわけですが、よく考えてみると泊まったホテルの部屋より低いじゃん、みたいな。展望フロアに昇ってふーんつって降りてきただけでした……。5階展望フロアには竜の口から鉢へ水が出てて「パワースポットです」とか看板出てる「上池竜の忘れ水」なんてスポットがありました。パワースポットにはちょっとうるさい私なんですが、これはパワースポットとは呼びづらい。なんでしょう、これは。

そろそろお時間ということで、名古屋駅に戻り、買った赤福は待合室で食べ切ったりしながら、新幹線に乗って帰ります。子供の遊び場としては結構充実の旅程でしたよ!

なんか旅行記というより育児日記みたいになりましたけど、以上。(了)