大江健三郎『出発点』

書誌情報

  • 出発点しゅっぱつてん
    大江健三郎おおえけんざぶろう
    2023-08-29
    岩波書店 新装版 大江健三郎同時代論集 1
    敗戦後、憲法を自らのモラルとして選びとった著者が、現在に連なる「われらの時代」を鮮やかに描く。
    夏の強い陽ざしのあたる庭。暗い部屋で泣く大人たち。学校で配られる真新しい教科書『民主主義』。敗戦直後の子供の記憶とともに出発し、憲法を自らのモラルとして選びとった著者が、現在に連なる「われらの時代」を鮮やかに描く。私小説論、絵画論、駅売店員へのルポなども含む、小説と相補う想像的営為であった批評活動の原点。

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