現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『柴田元幸と9人の作家たち』表紙
    現代アメリカ文学者へのインタビュー集。どれも社会的な深度を持った話なので、作品読んでみたくなる。特にパワーズの世界観が好み。おまけ的に村上春樹の対話も。英語教材として作られており英文掲載&音声CD添付。
    文学
  • 『ゆっくりさよならをとなえる』表紙
    小説の導入部に使えそうな文章ばかりのエッセイ集。リズムはもちろん、オクラをひと夏食べ続けたり本屋の棚を見守ったり、暮らしがもう物語に包まれている。書評の章も語らってるうちに本の話になったという自然さ。
    文学(エッセイ)
  • 『世界文学全集』表紙
    ちょっとすごいタイトルの短編集。水滸伝や三銃士や罪と罰など世界の文学を題材にした自由奔放パロディ。聖書でも遊んでる。「初期化するエデンの東のかたに園を設けてアダムを左クリックします。」なんだこれ(笑)。
    文学(小説)
  • 『ヌケガラ』表紙
    クローゼットにある「ヌケガラ」。お前が男を殺して皮を剥いだのだと暗示されるわけだが、その「お前」とは誰なんだという自己探求系にストーリーは進む。皮の質感とか着心地が伝わり自分が収縮しそうな息苦しさが。
    文学(小説)
  • 『春原さんのリコーダー』表紙
    第一歌集。柔らかくて押し付けがましさのない作品たちだが、誠実なふわふわさ。遠い景色を提げてるような遠近感のズレが心地よい。お気に入りはこの歌。「廃村を告げる活字に桃の皮ふれればにじみゆくばかり 来て」
    文学(詩歌)

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