現代文学100字レビュー

ピックアップレビュー

  • 『普通の愛』表紙
    音楽の余暇ではない本格的な短編集だ。ドラッグ体験や刑務所を描いた作品もあり、中でも同名曲の読解補助的テキスト「Love Way」は幻覚し覚醒する世界の闇深さを痛切に示す。全編を貫くのは浄化されることへの祈り。
    文学(小説)
  • 『時にはうどんのように』表紙
    いつまで続くのか新宿赤マントシリーズ。「ときにはあついあついだし汁の中でじっと静かにからみあっていたい」という帯とタイトルがイカしてる。などと言いながらもうコメントすることもない相変わらずのエッセイ。
    文学(エッセイ)
  • 『去勢訓練』表紙
    エロティックな短編集。本気で官能小説をやっている。写真を撮られて興奮する女、別れた妻の服を着てもだえる男。文脈は違うけれど村上龍『トパーズ』みたいなイメージ。倒錯していることでなんとか生き延びている。
    文学(小説)
  • 『ぼくがしまうま語をしゃべった頃』表紙
    身辺雑記があり、書評があり、対談があり、アイドル論がある棚卸的エッセイ集。初期三部作の熱狂と放心のなかで生まれた詩的駄文。「女性詩人たちへの14の質問」が面白い、そこからどんな結論が出るのかは別として。
    文学(エッセイ)
  • 『神の子どもたちはみな踊る』表紙
    神戸の地震にインスパイアされた連作短編集。各短編の登場人物達は暗喩的に直裁的に揺り動かされ突き上げられ、神戸と地続きになっているそれぞれの生活を噛み締めることになる。かえるくんとはいったい何者なのか?
    文学(小説)

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