大江健三郎『ヒロシマの光』
書誌情報
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ヒロシマの光2023-08-29岩波書店著者の「個人的な体験」は、広島との出会いにより人間へと開かれる。核時代を生き延びうる希望の微光。二十八歳の著者の「個人的な体験」は、広島の経験により人間全体へとひらかれる。被爆者たちの悲惨と威厳に満ちた姿、医師たちの屈服を知らない献身──真に広島的なる人々の生き方を記録し、核時代を生き延びうる希望の微光を示す。被爆者援護法の請願運動の報告、七〇年の訪問記、原民喜論など『ヒロシマ・ノート』のその後も収載。