大江健三郎『沖縄経験』
書誌情報
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沖縄経験2023-09-26岩波書店 新装版 大江健三郎同時代論集 4沖縄の怒り、その多様な拒絶を受けとめ、「このような日本人ではないところの日本人」を希求する。はじめて沖縄を訪れた三十歳の著者は打ちのめされる。近代そして戦中戦後と、多大な犠牲を強いながら、米軍の前進基地としての役割をなおも担わせ、沖縄にぶらさがる日本。その炎える棘のような現実を見すえながら、沖縄からの多様な拒絶を受けとめ、「このような日本人ではないところの日本人」を希求する。前日譚を含む『沖縄ノート』。