松浦寿輝『平面論 : 1880年代西欧』

書誌情報

  • 平面論 : 1880年代西欧へいめんろん : せんはっぴゃくはちじゅうねんだい せいおう
    一八八〇年代西欧せんはっぴゃくはちじゅうねんだいせいおう
    松浦寿輝まつうらひさき1954-
    2018-03-19
    岩波書店 岩波現代文庫. 学術
    イメージの近代は1880年代に始まる。白紙に残された表象の痕跡、絵画の二次元、そしてスクリーンに投射される光の運動……。さまざまな芸術ジャンルを横断しつつ、20世紀の思考の風景を決定した表象空間の特質とイメージの政治学を明るみに出す。表象の「近代史」に新たな遠近法を導いたチャレンジングな論考。解説、島田雅彦氏. 序章 表象空間の地滑り  「近代」的な「イメージ」の出現  「パターン/独創」の構図の無効化  匿名性  無人と蝟集  〈外〉へ 1 1 「蝟集空間」  メディアの中の「群衆」  「等距離」と「再現」  「アウラ」を呼吸すること  祈禱師/外科医 2 「無人空間」  もう一つの「イメージ」  「アウラ」の再臨?  「反復性」   死と欠如の空間へ 3 〈像〉と〈貌〉  〈像〉と呆気なさ  謎の隠蔽をめぐる謎  〈貌〉のわけのわからなさ  「芸術」という時代錯誤 4 「現実的なるもの」をめぐって  生と死  遺影と向かい合うこと  数量と強度  「現実」=「死」という命題  「レアリスム」と「近代」 2 5 〈枠〉あるいは「イメージ」の自意識  現実のイメージ/イメージの現実  〈枠〉と「世俗化」  「小さな黄色い壁」  まどろみと覚醒 6 鋳型・骰子・ページ  不可能な記号  否定神学の星座  詩,あるいは残留する物質  「場を除いては」 7 辱められた黄金  偉大なる三面記事  「近代」的な錬金術  言語の二重状態  「報道」の脱構築 8 〈面〉あるいは「イメージ」の「場なき場」   書物/新聞  「等身大」に切り取ること  「外なるもの」の回帰  魅入られること  〈貌〉の忘却,〈像〉の磨耗 3 9 〈面〉から〈幕〉へ  光を当てること  「投射」の機制  過剰,防禦  内と外の反転,否定性 10 時間の断面  「ショット」という単位  空間と時間の熔接  横断体験の強度  「投射」の罠 11 鏡と幽霊  ナルシシズム・双数性・類似  罅の入った鏡像  「物」  「ものぐるひ」の時空  接吻と夕暮 12 〈幕〉あるいは反= ナルシスの装置  ぺらぺらなもの  紙人形たちの劇  四つの条件,ふたたび  〈幕〉と「大きさのなさ」  〈枠〉の中の〈枠〉 終章 「平面」と「近代」  主題たりえぬ主題  「それ自体」への視線  四つの名前  終ることの終り?  後 記  二〇一二年版のための追記ーー岩波人文書セレクションに寄せて  「岩波現代文庫」版のための後記  解 説……………島田雅彦

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