西村賢太『蠕動で渉れ、汚泥の川を』

書誌情報

  • 蠕動で渉れ、汚泥の川をぜんどう で わたれ おでい の かわ お
    西村賢太にしむらけんた
    2019-01-24
    KADOKAWA 角川文庫
    こんな青春も、存在するー。17歳。中卒。日雇い。人品、性格に難あり。しかし北町貫多は今日も生きるー。無気力、無目的に流浪の日々を送っていた貫多は、下町の洋食屋に住み込みで働き始めた。案外の居心地の良さに、このまま料理人の道を目指す思いも芽生えるが、やがて持ち前の無軌道な性格から、自らその希望を潰す行為に奔りだすー。善だの悪だのを超越した、負の青春の肖像。渾身の長篇私小説!

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