松浦寿輝『人外』

書誌情報

  • 人外にんがい
    松浦寿輝まつうらひさき
    2019-03-07
    講談社
    アラカシの枝の股から滲みだし、四足獣のかたちをとった「それ」は、予知と記憶のあいだで引き裂かれながら、荒廃した世界の風景を横切ってゆく。死体を満載した列車、空虚な哄笑があふれるカジノ、書き割りのような街、ひとけのない病院、廃墟化した遊園地。ゆくてに待ち受けるのは、いったい何か?神か、けだものか。

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