原田宗典『小林秀雄先生来る』

書誌情報

  • 小林秀雄先生来るこばやし ひでお せんせい きたる
    原田宗典はらだむねのり
    2008-12
    新潮社
    昭和も後期の青森県西津軽郡に、小さな港町が一つ。当地で祖父たちの代に始まった文芸同人誌の灯を、地味に細々とながら守り続ける青年が四人。文学への情熱で堅く結ばれていた筈の四人の友情に、微妙な影を落す存在となったフィリピーナが一人。そんな彼らの前にふッと現れ、小林秀雄を名乗る背広姿の老紳士が一人…。あの文学の神様、昭和を代表する知性が、ほんとにおらほの町に?!かくて、人間であることの幸福について熱く問い掛ける、圧倒的な奇蹟の劇が一幕。

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