藤沢周平『蟬しぐれ 上』

書誌情報

  • 蟬しぐれ 上せみしぐれ
    藤沢周平ふじさわしゅうへい
    2017-01-06
    文藝春秋 文春文庫
    「どうした?噛まれたか」「はい」文四郎はためらわずその指を口にふくむと、傷口を強く吸った。無言で頭を下げ、小走りに家へ戻るふくー。海坂藩普組牧家の跡取り・文四郎は、15歳の初夏を迎えていた。淡い恋、友情、突然一家を襲う悲運と忍苦。苛烈な運命に翻弄されつつ成長してゆく少年藩士の姿を描いた、傑作長篇小説。

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