花村万月『武蔵 5』

書誌情報

  • 武蔵 5むさし
    花村万月はなむらまんげつ
    2017-05-17
    徳間書店 文芸書
    関ヶ原の戦いの結果、京の都は牢人であふれかえっていた。宮本武蔵。弁之助はみずからをそう名乗った。名付け親は佐々木小次郎である。小次郎はまさに天才、超越的な武芸者だ。翻って、自分はこの無数の牢人のなかでどう抽んでていけばよいのか。北白川城趾に向かう最中、気配を感じて振り返る。頬に切先。取り囲む野臥せりたち。しかし次の瞬間、武蔵は意外な態度を取る。物思いに沈んだのだった。死。死。死。際限のない死と引き換えに武蔵が手にするものとは。傑作大河小説、圧倒の第五巻!

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