堕落論 住めば都のディストピア
田中慎弥/落合陽一
2026-05-18
徳間書店
加速するテクノロジーに呑まれてはいけない。
効率化や最適化からいったん降りよう。
カオスな生産性のサイクルから“堕落”するのだ。
堕落こそ正義。堕落こそ希望。
あなたの本当の居場所はそこにしかない。
“デジタルツールと無縁に生きる異能の芥川賞作家”田中慎弥
“最先端のデジタル技術を駆使するトップアーティスト”落合陽一
ーー対極の2人が説く、健全なる「堕落」のすすめ。
「疲れ切って昼寝するのは堕落じゃない。疲れていないのに昼寝するのが正しい堕落のあり方です」(落合陽一/本書より)
「みんながせかせか働いている昼間に酒を飲む。私だけが止まっている感覚。その時間のズレの中にこそ、自分というものが浮かび上がってくる」(田中慎弥/本書より)
■目次
第1章 コスパに抵抗する「堕落の思想」
・不機嫌と孤独の正体
・通知音に支配される生活は滑稽
・仕事の行き詰まりの対処法
・人類はほどなく文明を手放す?
・坂口安吾と現代の「堕落論」
・合理性に満ちた“ディストピア”でいかに堕落するか
第2章 「想像力」とは何なのか
・AIとの対話は、神との対話
・人間に残された最後の領域は「選ぶ」こと
・安易に「答え」を出すな
・人は物語なしに生きられるのか
・過度なテクノロジーを押し返す宗教的作法
第3章 非生産的行為の効用
・言葉は思考に先行する
・「おもしろがる力」にまさる武器はなし
・「新しさ」と「わかりやすさ」の対立
・プチ・ドロップアウトのすすめ
・堕落的な先人たちに学ぶ
第4章 堕落と豊かさ
・どこにも行き着かないという幸せ
・「豊かさ」こそが人生の万能薬