沢野ひとし『ジジイの文房具』

書誌情報

  • ジジイの文房具じじい の ぶんぼうぐ
    沢野ひとしさわのひとし1944-
    2024-03-26
    集英社 「ジジイ」シリーズ
    老若男女を問わず清々しく暮らすための片づけエッセイ『ジジイの片づけ』、日々の活力源である食と料理について綴った『ジジイの台所(だいどこ)』に続く、おなじみの「ジジイ」シリーズ第3弾! 長い人生、たえずそばにあるペンや紙などの文房具。 子どもの頃に使っていた鉛筆や消しゴム、世界の国々に思いを馳せた地球儀、母親の裁縫箱にあった分度器、大人になり奮発して買った万年筆──著者の思い出を紐解きながら、私たちの身の周りにたたずむ文房具の魅力と“手書き”の喜びを綴るイラストエッセイ。 文房具と過ごす時間が愛おしくなる、18編+15のコラムを多数のイラストとともに掲載。 【目次より】 万年筆に思いを託す ヴィンテージの万年筆の彼方 地球儀のいざない ハサミに挟まる 文房四宝(ぶんぼうしほう) シャープペンシルは永遠不滅である 消しゴムに滅びゆく美学を見た 書斎の歴史アーカイブ 色褪せた分度器 佐野洋子さんのボールペン ガラスペンに夢を託す 電子辞書にすがる 軽井沢の別荘と巻尺 鉛筆削りにすがる パリに恋して 夢見る手帳 枯れないジジイの愛 小さな文具店を見つけよう 【本書「まえがき」より】 旅先のショーケースや陳列棚で、あるいはホテルでスケッチ帳に没頭する机の上で、さらに移動中の鞄のポケットで、ただ静かに佇みながら文房具は新たな世界へといざなう。 そして今日も気に入ったガラスペンを手に取り、何かを書き記さずにはいられない。 文房具は「沈黙は金、雄弁は銀」そのものを教えてくれる。 【著者プロフィール】 沢野ひとし(さわのひとし) イラストレーター・エッセイスト・絵本作家。1944年愛知県生まれ。児童書出版社勤務を経て、書評誌『本の雑誌』創刊時の1976年より表紙と本文イラストを担当。山岳をテーマにしたイラストエッセイで人気を博す。1991年、第22回 講談社出版文化賞 さしえ賞受賞。著書に『鳥のいる空』(集英社)、『さわの文具店』(小学館)、『中国銀河鉄道の旅』(本の雑誌社)、『ジジイの片づけ』『ジジイの台所(だいどこ)』(集英社クリエイティブ)、『人生のことはすべて山に学んだ』(角川文庫)、『真夏の刺身弁当 旅は道連れ世は情け』(産業編集センター)など多数。

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