丸山健二『いつか海の底に 〈一〉』
書誌情報
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いつか海の底に 〈一〉2017-12柏艪舎 完本丸山健二全集北国の漁業だけで食べているような八方塞がりの寒村で母親と暮す星児。
人生の岐路に立った17歳の青年の鬱屈した心…北国の漁業だけで食べているような八方塞がりの寒村で母親と暮す星児。
父親は若い女と出奔。母親は食べることにしか興味がない。
兄は銀行強盗で捕まり、大金の隠し場所を明らかにしないまま、
今は対岸の岬の上に建つ刑務所で服役中だ。
銀行強盗の首謀者と思しき男が連れて来た東南アジア系の娘と星児は激しい恋に落ちる。
人生の岐路に立った17歳の青年の鬱屈した心情を描き切る。