丸山健二『野に降る星〈二〉』
書誌情報
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野に降る星〈二〉2018-03柏艪舎 完本丸山健二全集三百年前に星が降った有明村を舞台に、本当の自由とは何かを描き出す。反権力の旗手、丸山健二の峻烈な世界が躍動する。時流に乗り遅れまいとする一日市場村、それと広大な巡りケ原を挟んで対峙する有明村。
その村には三十年に一度、神社の奥社に奉納されている青い旗を取りに行くという儀式がある。
今年、その役を果たそうとする〝私〟とその家族を中心に、これまで何百年となく維持されてきた有明村の精神と人間としての自由を守るためには、死をも厭わない人々を描く。
反権力の旗手、丸山健二の峻烈な世界が躍動する。