諏訪哲史『領土』
書誌情報
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領土2025-07-14筑摩書房 ちくま文庫甘美、恍惚、恐怖……芥川賞作家・諏訪哲史が放つ「小説」の極致。馥郁たるイメージに彩られた幻想文学10編。解説 富岡幸一郎・山尾悠子哀れな四肢欠損の少女らの蠢く闇夜の花電車(「市民薄暮」)、宝石の光沢を帯びる少年期の記憶の腫瘍(「真珠譚」)、途方もない全長で人を行き惑わせる冥府的地下街(「中央駅地底街」)……目も眩むような幻覚的イメージ、言葉の形象と韻律がいざなう迷宮的幻想小説集。現実と夢、記憶と幻視、揺籃期の故郷と見も知らぬ異国とが、鮮烈に錯綜し切り結ぶ、一度読んだら忘れられぬ10の麻薬的桃源郷を、山下陽子のコラージュ作品とともに。