江国香織『なかなか暮れない夏の夕暮れ』

書誌情報

  • なかなか暮れない夏の夕暮れなかなか くれない なつ の ゆうぐれ
    江国香織えくにかおり
    2019-08-08
    角川春樹事務所 ハルキ文庫
    資産家で、気ままな一人暮らしの稔は五〇歳。たいていは、家で本ばかり読んでいる。読書に夢中になって、友人で顧問税理士の大竹が訪ねてきても気づかないぐらいだ。姉の雀も自由人。カメラマンでドイツに暮らしている。稔に似て本好きの娘の波十は、元恋人の渚と暮らしていて、ときどき会いにやってくるが…。なかなか暮れない、孤独で切実で愛すべき男と女たちと、頁をめくる官能と幸福を描く長編小説。各紙誌で大絶賛された傑作、待望の文庫化。

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