枡野浩一『すれちがうとき聴いた歌』
書誌情報
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すれちがうとき聴いた歌2011-10リトル・モア毎日のようにメールは来るけれどあなた以外の人からである
だれからも愛されないということの自由気ままを誇りつつ咲け
気づくとは傷つくことだ刺青のごとく言葉を胸に刻んで
絶倫のバイセクシャルに変身し全人類と愛し合いたい
両親のパロディとして子は生まれどこまでずれていけるんだろう
この歌は名前も知らない好きな歌いつかも耳をかたむけていた
指圧師は咳をしつづけ右脚の痛みほぐれていく午前二時