本谷有希子『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』レビュー
書誌情報
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
2005/07
NDC:913 | 文学>日本文学>小説 物語
目次:腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
レビュー
ぎりぎりと心が軋む音がする。私は特別な人間だ(女優だ)という妄信だけが狂気から身を守っている姉は、その絶望の深さに震えるとしてもまだ理解のうち。それより妹の脈絡ない暗闇のほうが怖いよ。戯曲の小説化作品。
読了:2009/05/17