松浦寿輝『吃水都市』レビュー

書誌情報

松浦寿輝『吃水都市』表紙
吃水都市きっすいとし
2008/12
NDC:911 | 文学>日本文学>詩歌
目次:眠る男 / 駅まで / 水浴階段 (ほか)

レビュー

散文詩集。水底に揺れる幻の東京。廃墟で水垢が腐敗していく臭い。人間が誰もいなくなった後、都市だけが一人自らの荒廃を見つめているようだ。濃密なイメージに溺れて、旧い修辞に目を眩まされ、余韻の残る読後感。
読了:2009/12/18

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