村田沙耶香『マウス』

- 評価
- 発行
- 2008/03 講談社
- 種類
- 文学(小説)
- 目次
- マウス
- 所要
- 1時間10分
クラスのなかでの空気読みと陣地取り、その息苦しさを表現しようとしたら狂気の域に入っちゃった。強固すぎるペルソナも怖いし、それを歓迎する共同体も怖いよ。「マウス感」は非リアルとしての迫力で伝わるけどね。
現代文学100字レビュー
村田沙耶香(むらたさやか)―1979年、千葉県出身。小説家。
2009年『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞、2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞受賞。
クラスのなかでの空気読みと陣地取り、その息苦しさを表現しようとしたら狂気の域に入っちゃった。強固すぎるペルソナも怖いし、それを歓迎する共同体も怖いよ。「マウス感」は非リアルとしての迫力で伝わるけどね。