宮脇俊三

宮脇俊三プロフィール&ガイド

宮脇俊三(みやわきしゅんぞう)―1926年生まれ。2003年死去。埼玉県川越市出身。編集者、紀行作家。

中央公論社に入社し、雑誌『中央公論』編集長などを歴任。退社後、文筆生活に。

1985年『殺意の風景』で第13回泉鏡花文学賞、1992年『韓国・サハリン鉄道紀行』で第1回JTB紀行文学大賞受賞。

鉄道好きにとっては神。「乗りつぶし」という趣味を認知させたのもこの人? 自身の完乗記録を綴った『時刻表2万キロ』が代表作にして、やっぱり初めて手に取るべき書もこれ。私の旅の楽しみ方も少なからず彼に影響を受けています。鉄道ファンは宮脇派と種村(直樹)派に分かれるとのことですが、私は宮脇派でした。鉄道ファンだなんて恐れ多くて言えませんが。

関連作家・似てるかも作家:内田百けん 下川裕治 種村直樹 酒井順子 司馬遼太郎 川島令三 草柳大蔵 原田勝正

宮脇俊三おすすめ本ベスト

  1. 『時刻表2万キロ』表紙
    全線制覇へ至る放浪の軌跡を綴った鉄道「乗りつぶし派」の聖書。完乗後の「やはり私の旅行熱は時刻表の幻影に過ぎなかったのだろうか」という感慨に泣く人もいるだろう。車窓から眺めた日本再発見の紀行文でもある。
    産業

宮脇俊三レビュー一覧(7冊)

  1. 『駅は見ている』表紙
    二度移転した夕張駅、迷宮のような大手町駅など駅を訪ねてその事情を解き明かす紀行。どちらかと言えば旅行者よりそこで働く駅員の大変さを慮る視点。青春18切符の気ままな旅なども収録されてるのでファンならぜひ。
    産業
  2. 『線路の果てに旅がある』表紙
    微妙にブームが続いている廃線後探訪記からはじまる紀行文。終着駅にこだわった終盤の慕情がいい。やはりローカル線の味わいはいい。「八高線は関東武士」は八王子に住んでいた学生時代に何度も乗った僕もそう思う。
    歴史

宮脇俊三の新刊・近刊

  • 宮脇俊三『時刻表昭和史 : 完全版』表紙
    宮脇俊三
    2023-06-22
    中央公論新社 中公文庫
    昭和二〇年八月一五日正午という、予告された歴史的時刻を無視して、日本の汽車は時刻表通りに走っていたのである。昭和八年、ハチ公がいた渋谷駅、一...
  • 宮脇俊三『終着駅』表紙
    宮脇俊三
    2023-01-10
    河出書房新社 河出文庫
    終着駅 車窓に魅せられて 鉄路を見つめて レールに寄り添いながら 増井和子『7つの国境』 川崎洋『わたしは軍国少年だった』 北杜夫『マンボウ...
  • 宮脇俊三『終着駅へ行ってきます』表紙
    宮脇俊三
    2022-09-06
    河出書房新社 河出文庫
    北は根室本線の根室から、南は指宿枕崎線の枕崎まで、二十六の終着駅を訪れる“行き止まり”鉄道紀行。全線完乗、最長片道切符の旅、そして終着駅へ。...