桜井亜美
桜井亜美プロフィール&ガイド
桜井亜美(さくらいあみ)―東京都出身。小説家。
1996年『イノセントワールド』で作家デビュー。
デビュー当時「女子高生が自分の援助交際を語る」というような作風でしたが、覆面作家的な人で、正体を明かしていませんでした。別に女子高生が書こうが老女が書こうがどちらでもいいんですけどね。文庫書き下ろし含めすごいペースで出版されていました。とりあえずは話題になった『イノセントワールド』からかな、読むべきは。どの作品も蜷川実花による装丁が美しく(装丁の女の子が可愛く)、思わず手に取りそうになります。うまい戦略だと思います。
関連作家・似てるかも作家:工藤堅太郎 筈見恒夫 山本英夫 笹本祐一 蜷川実花
桜井亜美おすすめ本ベスト
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現代を放浪する女子高生のもろくしたたかな日常。知的障害をもつ兄との近親相姦、売春、レイプと暗い性の展覧会だ。当時、現役女子高生が書いた作品だという噂もあった。そう考えればうまい。販売戦略的にもうまい。文学(小説)
桜井亜美レビュー一覧(4冊)
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16歳の誕生日に死ぬと決めているホタルは、暴力集団のリーダー格シンジのもつ脆く優しい光に魅かれてゆく。BLANKY JET CITYの「彼女は死んだ」がテーマ曲。何だか誰もが幼くってイライラさえするが、それが現実か。文学(小説)
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「酒鬼薔薇聖斗」の事件を小説化したもの。いじめられっこが世界への憎悪を沈殿させてゆく過程が描かれる。暴力を唆す幻影的存在であるBJと融合するくだりは示唆的。社会の暗部を見つめる著者の臨床心理学レポート。文学(小説)