小諸ふれあいウォーク、リベンジ62キロ
行程

- 1999-09-04
- 東京―小諸―上田―戸倉上山田温泉
- 1999-09-05
- 戸倉上山田温泉―長野―東京
旅行記
1999-09-04(1日目/土曜日)
小諸から軽快なスタート

「牛に引かれて善光寺参り」伝承の地である小諸から、長野善光寺までの62kmを終夜歩き通す(もちろん走ってもいいんですけど)イベントです。昨年に続いて2回めのエントリーです。
【17:30 小諸懐古園 0km】 スタート地点は小諸、懐古園。昨年同様、和太鼓隊が出迎えてくれるなか、意気揚揚とスタートします。途中、寅さん記念館?なんかがあったり。

【19:00 海野宿白鳥神社SP 11.8km】 各チェックポイント(CP)、サービスポイント(SP)では水分補給などできるようになっています。東御にある海野宿は味わいある宿場町風情だけれど暗くってよくわかりません。腹が減ったのでコンビニへ寄るとイナゴの群れが通過したあとのように棚は空っぽ、しようがないので吉野家で牛丼食ったりします。

【21:00 上田城CP 20.8km】 上田。上田城の前がチェックポイントになっています。観光協会的なイベントでもあるので、観光地を巡るようになってるんですね。それにしても夜ですが。会社の仲間たちと参加してるのですが、皆とは初手から分かれてウォークマンなど聞きながらひとりで歩いてます。
【22:00 下之条マイショップSP 24.6km】 まだまだ余裕。静かです。
【23:30 坂城小網SP 29.5km】 横になって寝ているチームメイトを発見したり。変化の少ない国道沿いです。
【24:00 坂城ローソンSP 32.3km】 立ち止まりもしないで通過。そろそろ疲れが出始めてます。太腿と股関節が何か訴え始めていますが、「いやいや聞こえない聞こえない」と歩き続けます。
1999-09-05(2日目/日曜日)
長い長い川べりの道を歩いて

【0:30 戸倉CP 34.4km】 小学生はここ、戸倉上山田温泉のチェックポイントがゴールとなっています。ここまで子どもたち歩くの? すごいねぇ。ゴール地点として、それなりに賑やかなムードの場となっています。コーンスープが供されています。……しかし、ここからですよ、大変なのは。真っ暗闇のサイクリングロードがここから10キロほども続くんです。町中を歩いているときにはお店の看板とかいろいろ眺めながら多少なりとも気分転換もできるし進んだ距離も実感できるんですけど、サイクリングロードでは歩いても歩いても「先まで伸びる道」しかなくて、消耗が激しいのですよね。
【2:30 冠着橋SP 39.7km】 川沿いのサイクリングロードが続きます。1キロほど歩いては座りこみ、足のマッサージなどしているので、目に見えてペースが落ちています。
【3:00 平和橋SP 42.2km】 昨年はここでリタイアしました。真っ暗。とりあえずここを通過しないことには雪辱戦の意味がないので、先へ向かいますよ。フルマラソンの距離になるわけですが、マラソン選手はこの距離を走りきっちゃうのだと思ったら、スゴイもんですねぇ。
【4:00 千曲橋SP 44.5km】 延々とサイクリングロード。風景が変わらないということがどれほどつらいものか。リンゴがもらえたのはここなのかどうかも記憶あやふやです。

【5:00 高速下SP 47.4km】 空が白んできました。疲労がピークに達しています。眠い……。これは罰ゲームか何かですか。
【6:00 篠ノ井CP 49.1km】 ついにダウン、しばらく横になって寝ることにします(横になれるエリアが用意されています)。もうここでリタイアしてもいい、と思います。しかし、2時間ほど眠って起き、再び歩き出します。
【9:00 川中島ブックオフSP 54km】 死んだように眠る人々を横目に歩きます。足を引きずりながら歩く亡霊のような小集団とともに歩きます。
【9:30 協和SP 56.5km】 なんだか全部が悪い嘘のよう。スタッフもそろそろ飽きてきてますね。
【10:00 丹波島橋SP 57.9km】 ゴール間近。遠くに善光寺が見え出してからが長い。

【11:00 善光寺ゴール 62.2km】 長野、善光寺へ到着しました。ゴール! 嬉しい! 泣いた泣いた。って言ってもこの文章じゃあ伝わりませんよねぇ。人間の体、60kmも歩くようにはできてません。神が人間を創ったのは60km歩かせるためではありません。これほど疲れ果てて、意識も朦朧としながらも、それでも達成感はあります。善光寺を前にして、心身の健康を祈ります。

ゴールした人向けの特典としては、完歩証明書が出ます。それから絵馬をもらえて奉納できます。蕎麦をいただけます。それだけ。賞金なんかは出ません。あとは仲間たちと合流して長野駅へ行って、仮眠とって帰ります。
というわけで、みなさん、来年も開催されるかどうかは知りませんが、興味ある方は要チェック。(了)