目黒考二『昭和残影 : 父のこと』

書誌情報

  • 昭和残影 : 父のことしょうわ ざんえい : ちち の こと
    父のことちち の こと
    目黒考二めぐろこうじ
    2015-05-30
    KADOKAWA
    「本の雑誌」の創刊者であり、北上次郎名義で数々の鋭い書評を発表しつづける目黒考二。その父・亀治郎もまた、古本屋めぐりが趣味で、書物をこよなく愛する寡黙な男だった。だが、ある一冊の本がきっかけで、息子・目黒考二は父の秘められた過去を知る。戦前、19歳の亀治郎は非合法の政治活動で投獄。その後結婚するも、その女性と死別していたー母とは再婚だったのだ。自分が知らぬ父の青春時代の終焉こそが、「家族」の歴史の始まりだった…。「若き父の気持ちを知りたい」その一心で、父の足跡をたどりはじめる。膨大な資料を渉猟し、30年の時を経て今ここに結実する。過ぎ去りし激動の時代と普遍的な家族の姿を圧倒的な熱量で描きあげる。心えぐる感動のノンフィクション。

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