青山真治『月の砂漠』

書誌情報

  • 月の砂漠つき の さばく
    青山真治あおやましんじ
    2002-12
    角川書店
    ITベンチャーの若き起業家永井恭二は、海外での株式公開を果たし時代の寵児としてマスコミにもて囃されていたが、妻のアキラと娘のカアイに家を出ていかれ、砂を噛むような茫漠たる思いを抱えていた。彼は偶然知り合った男娼のキーチに、妻子を捜すよう依頼するが…。三島賞作家が紡ぎ出す、「家族」というこの世でもっとも脆くそして拭いがたい絆。待望の受賞後、第一作。

関連リンク