中上健次『地の果て至上の時』

書誌情報

  • 地の果て至上の時ち の はて しじょう の とき
    中上健次なかがみけんじ
    2012-08
    講談社 講談社文芸文庫
    弟殺しで服役していた竹原秋幸が、故郷熊野へ帰ってきた。だが秋幸不在の三年間に、土地も人も変化していた。父子の確執、「路地」の消滅、容赦ない資本の流入…。重層的に並置された秋幸と紀州をめぐる物語は、壮大にして無比な、現代の“古典”へと昇華する。現代文学を牽引しつづけ四十六歳で逝った巨星が、『岬』『枯木灘』の果てに到達した、世界文学の極点。

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