帚木蓬生『襲来 上』

書誌情報

  • 襲来 上しゅうらい じょう
    帚木蓬生ははきぎほうせい
    2020-07-15
    講談社 講談社文庫
    「蒙古襲来」を予言した日蓮。その耳目となって予言を確かめるべく、九州・対馬へ赴いた男がいた。国防の意味を問う、長編歴史小説。
    安房国の港町・片海で漁師をしていた見助は、京の寺々に遊学していたという僧侶と出会う。僧はやがて日蓮と名を改め、鎌倉の松葉谷に草庵を構えて辻説法を始める。見助も鎌倉まで従い、草庵で日蓮の身の回りの世話をするようになる。その後日蓮は、他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。幕府がこのまま邪宗を放置し法華経を用いなければ、国内の災難が続き他国からの侵略を受けると主張した。そして見助は日蓮の予言に伴い、九州の対馬に一人で赴くことになる。日蓮の目となり耳となるために。鎌倉から京の都までは陸路、京から博多さらに壱岐・対馬までは海路だ。遥か遠国の地への、見助の苦難の旅が始まった。

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