帚木蓬生『守教 上』

書誌情報

  • 守教 上しゅきょう
    帚木蓬生ははきぎほうせい
    2017-09-29
    新潮社
    初めてだった。これほどに、自分を認めてくれる教えは。だから、信じることに決めた。百姓たちは、苦しい日々を生き抜くためにキリシタンになった。なにかが変わるかもしれないという、かすかな希望。手作りのロザリオ。村を訪れた宣教師のミサ。ときの権力者たちも、祈ることを奨励した。時代が変わる感触がそのときは、確かにあった。しかしー。感涙の歴史巨編。戦国期から開国まで。無視されてきたキリシタン通史。

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