長嶋有『三の隣は五号室』

書誌情報

  • 三の隣は五号室さん の となり わ ごごうしつ
    長嶋有ながしまゆう
    2019-12-19
    中央公論新社 中公文庫
    傷心のOLがいた。秘密を抱えた男がいた。病を得た伴侶が、異国の者が、単身赴任者が、どら息子が、居候が、苦学生が、ここにいた。そして全員が去った。それぞれの跡形を残してー。今はもういない者たちの一日一日が、こんなにもいとしい。驚きの手法で描かれる、小さな空間に流れた半世紀。優しく心を揺さぶる著者最高作。第五二回谷崎潤一郎賞受賞。

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