伊藤比呂美『たそがれてゆく子さん』

書誌情報

  • たそがれてゆく子さんたそがれて ゆくこさん
    伊藤比呂美いとうひろみ
    2021-11-19
    中央公論新社 中公文庫
    親を見送り、子育てを終えたら、夫の介護が待っていた。「ずんずん老いていました」と口火を切り、「更年期は楽しかった」と振り返る。肩、膝、腰は凍りつき、なくす探すをくり返す。もんもんと考え、るると書く。犬どもを従えて荒れ地を歩く。男が一人、老いて死んでいくのを看取るのは、ほんとうによかった。“あたしの今”を記す秀逸なエッセイに、三編の詩を収録。

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