湯本香樹実/堀川理万子『くまって、いいにおい』
書誌情報
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くまって、いいにおい2000-07徳間書店森のおくに、いいにおいのくまが住んでいました。森の動物たちは、悲しいことやこまったことがあると、くまのところへでかけます。ふさふさしたくまの毛に顔をうずめ、なやみをうちあけているうちに、ふしぎなことに、きもちがおちつくのです。「くまって、いいにおい」みんながそういいました。でもくまは、みんなのなやみを聞いてばかりいるうちに、だんだんつかれてきました。「ぼくだって、ときどき元気がないのにな…。こんなにおい、なくなっちゃえばいいんだ」するとある日のこと、発明家のきつねはかせがやってきて、どんなにおいもたちどころに消える、というふしぎな薬をくれました。その薬をのんで、においを消してしまったくまは…?くまと、ちょっぴりやきもちやきのきつねの、やさしい友情の物語。小学校低・中学年〜。