長谷川四郎/堀江敏幸『シベリヤ物語』

書誌情報

  • シベリヤ物語しべりやものがたり
    長谷川四郎傑作選はせがわしろうけっさくせん
    長谷川四郎はせがわしろう/堀江敏幸ほりえとしゆき
    2024-07-12
    筑摩書房 ちくま文庫
    シベリヤの捕虜収容所で出会った人や忘れがたい光景、労働の日々を透徹した文体で描く戦争文学の名著。詩・エッセイ・短篇を加えたオリジナル編集版
    シベリヤの捕虜収容所で出会った人や忘れがたい光景、労働の日々を透徹した文体で描く戦争文学の名著。詩・エッセイ・短篇を加えたオリジナル編集版

    堀江敏幸による編集で不朽の第一作が増補版として甦る!
    シベリヤ抑留帰りの異才が残した
    静謐にして不穏な足跡

    敗戦によりソ連軍の捕虜となった作者は、シベリヤ各地の収容所を5年にわたり転々とする。そして炭坑、街路、煉瓦工場などで労働しながら、捕虜仲間やソ連兵、町の人びとと言葉をかわし、さまざまな光景を目にした。帰国後に書かれた『シベリヤ物語』は、苛酷な経験を描きながらも静謐で、今なお不思議な輝きを放つ。表題作全篇に詩・エッセイ・短篇を加えて新たに編まれた「傑作選」の一冊。

    装画 柳智之
    カバーデザイン 五十嵐哲夫

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