佐伯一麦『とりどりの円を描く』

書誌情報

  • とりどりの円を描くとりどり の えん お えがく
    佐伯一麦さえきかずみ
    2014-09
    日本経済新聞出版社
    ヴェルコンメン! 年も老いもっと愚かに 生々しく青白い畳の跡 「私」の相対性理論 牛のように押すのです こんなにうまい酒は無い 実生活を消す、活かす カツオの悲しみ 異国を漂泊するこころ おちびちゃんの大発見 蛍、上いった下いった 笑ってしまうほど泣く 常に生き生きとして プルーストの気分 口を開けたり閉じたり さあ、目を閉じて 少年たちとの再会 むしゃむしゃ食った 今があたしの頂点 雪の夜の晩餐会 餅を搗く銭もない わたしだってほしい 教えられた宝の本 小さな訃報記事から そっくり掘り出す 透明な切ないふるさと 貧しい人間の親友 春の堤に柳を想う その気になりさえすれば ホースというやつは、 屈託を通して美を見る 楠のにおいに包まれて 家族生活の悲しさ 黒い漏斗形の穴 マッチョの鎧の中には 天衣無縫ないたずら ぽんぽろぽんぽろ 視野をふさぐ歯車 額で蠅を捕まえる どんなひとこまでも 今なお厳然と 新聞紙をなめて読む 東北に冬は早かった かわいそうな人だと 人の心が読めない いつまで往日の気で 人生畏るべし ぼくの鏡が曇ってきた 見ることから学ぶ 早く明日になればよい 駅舎の中のホテル あばたはあばた 春の惜別 夕陽残照 切り取られた風景 女・子どもの文学 最近の読書から
    ナックルボール 小川の文学 江藤さんの手紙 芥川に自殺をすすめた話 土蜘蛛 蝸牛のごとく 火花 山川さん 家出の夏 塩沢行 デンキ屋 三巻の全集本 蟻の死 辞書のいろいろ テープでの読書 事実と真実 通過儀礼の夜 中原中也と私 水仙 心を持ち運ぶ おそばのくきはなぜあかい 季節を飼い慣らす 作家の賀状 まぼろしのヨット 脊梁を仰ぐ 雛の声 色川さんをめぐって 一言では言えない 山好きと海好き 含羞について とりどりの円を描く ラジオ出演の記 年譜を読む 年譜を読む. 続 この十年の書く、住まう この十年の、見る、聴く、読む 暮れの銀座にて おたかの道 私の好きな文章 触読 コーマルタンにて ほか

関連リンク