金井美恵子『金井美恵子エッセイ・コレクション = KANAI MIEKO ESSAY COLLECTION : 1964-2013 4 (映画、柔らかい肌。映画にさわる)』

書誌情報

  • 金井美恵子エッセイ・コレクション = KANAI MIEKO ESSAY COLLECTION : 1964-2013 4 (映画、柔らかい肌。映画にさわる)かない みえこ えっせい これくしょん : せんきゅうひゃくろくじゅうよん にせんじゅうさん
    1964-2013せんきゅうひゃく ろくじゅうし にせん じゅうさん
    金井美恵子かないみえこ
    2014-03
    平凡社
    カリフォルニア・ドールス!! 濡れたフィルム リー・マーヴィンの花冠 仔猿のようなカメラマンの肖像 閉じられた空間、開かれた空間 金井美恵子インタヴュー1982
    美わしき断片 コラージュのトラヴェリング 『奇跡』のコーヒー チャップリンは、エリック・ロメールのなかにも息づいている イディス・ヘッドのファッション感覚が、A・ヘップバーンを女性雑誌の永遠のファッション・アイドルにした マキノ雅弘の画面は、バウハウスで学んだのかと考えてしまう程、モダンだ アンソニー・マンはジャン・ルノワールにも匹敵する色彩作家だ ハリウッドの妖精 LDでゴダールを見ていると、ただ画面が小さすぎるという理由で、犯罪をおかしているような気持ちになる 結局はD・Wグリフィス以来の古典的なカット割りこそ最も映画的な真髄なのです。と、トリュフォーは語る 原節子のパール入りネイル・エナメルの光り方は異様だ 一九七五年まで、誰もロバート・ミッチャムにフィリップ・マーローを演じさせなかったのは不思議だ 猥雑な映画的動きに満たされた色街の室内は決して閉された空間ではない 映画は世界を越えて旅をする 大人は判ってくれない コントラクト・キラー 暗殺のオペラ 明日なきアクション映画 『アタラント号』は純粋に性交の映画だ
    一〇〇人の子供たちが列車を待っている 狩人の夜 冬冬の夏休み 戯夢人生 『友だちのうちはどこ?』『そして人生はつづく』 アブラハム渓谷 万事快調 サスペンスの重さと軽さ イミテーション・オブ・ライフ 映画だけが、映画だけが 厳格なまでの官能、あるいは女性的空間 完璧な宇宙 『子猫をお願い』は必見の映画 フレデリック・ワイズマンの世界. 1 フレデリック・ワイズマンの世界. 2 布地が語る愛 「恋で死ぬのは映画だけ」と雨傘屋の未亡人は歌った 繊細なホラー映画かもしれない ウィリアム・ディターレの『旅愁』 ジョン・ウェインのカップ 男優=女優 ハワード・ホークスはM・モンローについて、「非現実的でリアルなところが何一つとしてなかった」と語る。そのような女優を、映画はいかに撮るべきか ケイリー・グラントの魅力 ケイリー・グラントとゲイリー・クーパーの唇はどちらが官能的なのだろうか ベン・ジョンソンは馬と共に疾駆して、集団の出あいの場を成立させる 黄金の馬車 ジョン・ウェインは大きな猫のように敏捷で慎重な動き方をする 『モンキー・ビジネス』はケイリー・グラント主演の『ドン・キホーテ』がどんな映画になったかを見る者に空想させる
    旋回する空間と輪舞する時間がひきおこすオフュルスのめまいのためには、アンナ・マニャーニは必要とされない 森一生と雷蔵のイキの合った活力が明るい光を発している忍者映画 夢見る平手造酒 見果てぬ夢の映画スター 藤田敏八讃 大きな猫が老いをむかえる ジャンパー 山田五十鈴の眼差し 女優 女優-東山千栄子 一度水をくぐってから 大久保の桃、その他. 2 山田さんと映画的美女 映画はどのように語られるか カードを切るようにシーンを組み換える語り口でダニエル・シュミットには「牡丹燈籠」を撮らせよう エリック・ロメールの《瞬間》 グレースの足 ロメールのリアリズム フォトグラフ覚書 菊とラムネ 成瀬巳喜男覚書 私はフランス映画を避けることにしていた。自分の好みからすると、やけに知的すぎるからだ。 金井美恵子インタヴュー2014
    水の娘。浴みする女 こうして本は作られた

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